オーストラリアで先日無事自然分娩での出産を経験した管理人サマンサです。
いや~陣痛は痛かったです。。。やばかった。。。想像してた10倍くらいの痛みでした。
本当は無痛分娩が良かったのですが、私がお世話になった病院がぎりぎりまで epidural(エピデュラル・俗にいう無痛分娩の硬膜外麻酔)は使用しないという方針だったためもあり、結局エピデュラルは使用せずに頑張りました。
しかしここオーストラリアでは硬膜外麻酔を使用しなくても、他にも(無痛とはいかないまでも)陣痛の痛みを和らげる方法がいくつかあります。
あまり日本ではなじみのないものもあると思うのですが、私が試したもののいくつかはかなりの和痛効果があったのでここで紹介したいと思います!
お風呂に入る
湯船で体を温める事で陣痛の痛みが和らぐだけでなく、分娩が進み子宮口が開きやすくなるそうです。
オーストラリアの分娩室にはゴージャスなことに大きなバスタブがついているのが普通で、私もお風呂に入れるのを楽しみにしていました。
しかし実際は陣痛の痛みといきみ逃しに必死でそれどころではなく、分娩台からいきみ逃し用の野球ボールと笑気ガスをいったん手放してバスタブまで移動するのが恐ろしく、ギリギリまで入浴拒否してました(笑)
助産師さんに「湯船に入ったほうが痛みも和らぐし、お産が早く進むから」と説得され、しぶしぶ入ることに。お風呂の中ではいきみ逃しが難しかったので結構大変でした。
和痛効果はぶっちゃけ私にはよくわからなかったのですが、陣痛の痛みが腰に来るタイプの人にはより有効だそうです。
ただ私の場合、湯船に入って割とすぐ子宮口が全開になって赤ちゃんの頭まで見えはじめ、湯船から出ると即いきんでOKとの許可が出たので、分娩が進む効果はあるのかも。
Heat Pack(ヒートパック)
これも腰に来る痛みを和らげるのに効果があるそうです。
私も最初の強い陣痛で夜中に目が覚めて速攻で腰に使い捨てカイロを貼りました。(冬だったのもありますが)
病院でも電子レンジでチンして使うタイプの長細いミニ枕みたいなヒートパックを用意してくれました。
私は陣痛が来て即カイロを貼っていたし、腰に来る痛みというより下痢の痛みに近いタイプだったので、和通効果の程はよくわかりませんでしたが、無いよりはマシだったのではと思います。
Water Injection(ウォーターインジェクション)
私はやらなかったのですが、腰に来る痛みにはこのウォーターインジェクションがとても効果的だそうです。
ウォーターインジェクションとはどういうものかというと、その名の通り背中から脊椎のあたりに水を注射するという和痛方法で、痛みの刺激をある程度遮断する効果があるそうです。
私は腰は全然痛くなくて、どちらかと言うとおなかを最強に下した感じに近い痛みだったので、私の場合あまり効果はないだろうと助産師さんに言われたので、一応事前に使用希望は出していたのですが結局使用しませんでした。
脊椎あたりに注射ということで、かなり長い針を使用するので注射自体もかなり痛いらしいです。。。
ただ助産師さんによると腰辺りの和通効果は大きいそうです。
超おすすめ!Tens Machine(テンス マシーン)
テンスマシーンとは、電極パットのついたマッサージ機のようなもので、腰に強い電流を流すことで陣痛の痛みを和らげることができます。
買うと200ドル以上と結構高額で、レンタルでも5,60ドルくらいしたと思うのですが、テンスマシーンは本当に買ってよかったと思う神アイテムでした!買ってくれた旦那に感謝。
電流の刺激でだいぶ陣痛の痛みをごまかせます。私が買った Elle というブランドのテンスマシーンは、陣痛の波が来た時にボタンを押すと電流の波形のパターンが陣痛用に切り変わってさらにパワフルになるだけでなく、陣痛間隔も記録してくれるという優れもの。
陣痛がきてから入浴時以外はずーっと(7時間くらい)電流の強さをMAXレベルにしてました(笑)
このテンスマシーンと笑気ガスがなかったら正直陣痛の痛みを乗り切れたかどうか。。。
正直出産用のみで200ドル越えってどーよって思ったのですが、テンスマシーンの設定は陣痛用の birth モードだけでなくマッサージモード(pain モード)もあって、普通にマッサージ機としても優秀です。腰だけでなくいろんな部位に使えます。オーストラリアでは日本みたいに気軽にマッサージに行けないのでありがたい。
出産後もしばらく動きすぎで腰痛に悩まされたので、産後もテンスマシーン大活躍でした。前駆陣痛がキツイという人にもお勧めですよ。
私が購入したのはこちらの elle というブランドの Elle Tense Plusです。
ちなみに Elle Tense Plus にはもう一つ pelvicモードというのもあり、付属の器具を使用することにより膣トレまでできてしまうという(笑)デフォルトで器具が付いてくるところがさすが海外w
笑気ガス
笑気ガスは歯学部の実習で昔試したことがあったのですが、昔は歯医者でもよく使われていた気分がポワ~ンとなるガスです。
陣痛中はこの笑気ガスのガスボンベからのびるチューブをスーハースーハーしてたんですが、もう片時もチューブが手放せないという感じでした。
私は麻酔系統に強いのか、全然ポワーンとしなくてひたすら「もっと濃度強くしてくれ!」と助産師さんにせがんでいました(笑)
なかなか濃度を上げてもらえなくて ”I don't think it's working! I don't think it's working!!!!!” とか言いながら泣き叫んでたんですが、ガスを吸うときに深呼吸するのが良かったのか、効いている感じはなくてもチューブを深く吸って吐くと陣痛の波が来ても何とか叫ばずにいられたのでやはり笑気ガスが無いとキツかったと思います。
モルヒネ
モルヒネは強い麻薬系鎮痛剤で、副作用として現れる多幸感が特徴的です。
私の旦那が子供のころ親戚の出産時に病院に居合わせて、モルヒネを使用して出産した後の親戚と面会したそうですが、なんかラリッてて目を合わせるのが怖かったと言っていたので、私はバースプランを組むときにモルヒネはパスしました。
モルヒネはがんの痛みを抑えるのにも使用される程なので、おそらく効き目は絶大でしょうが、若干ラリる、生まれた赤ちゃんがトロ~ンとする等の副作用もあるそうなのでやっぱり敬遠しちゃいます。。
Epidural (硬膜外麻酔)
リーサルウェポンと呼ぶにふさわしいエピデュラル(epidural)は日本語で硬膜外麻酔、すなわちいわゆる無痛分娩で使う麻酔です。
無痛分娩というだけあってマジ無痛(使用した友人曰く)らしいです。(人によって効果も違うそうですが)
オーストラリアでは無痛分娩が8割、とか聞いていたのですが、私の病院では全然そんなことはなく、「なるべくエピデュラルは使わない方針で!」みたいな感じでした。
ほかの日本人の友人の病院もそうだったみたいで、病院ごとに方針があるのでしょうね。
ちなみにエピデュラルを勧めない理由はちゃんとあって、下手に使うとせっかく順調に進んでいた分娩が抑制される効果があり、結果お産がズルズル長引いてしまう可能性があるというデメリットを考慮しているそう。
でも正直、二人目の時は無痛分娩がいいなぁなんて思ったり。。。そんだけ痛かったのですよ(´;ω;`)ウッ
オーストラリアで実践されている色々な和痛・無痛法を紹介しましたが、日本と比べてバラエティが豊かですよね。
私はテンスマシーンがやっぱり一番効果的だったのと、笑気ガスのコンボでなんとかすさまじい陣痛の痛みを乗り越え無事自然出産することができました(会陰バリバリ裂けたけど)。
これからオーストラリアで出産を迎える人、日本で出産予定だけどバースプランに海外の和痛法を取り入れてみたいという人は参考にしてもらえれば幸いです☆
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