オーストラリアでの妊娠生活もだいぶ大詰めの34週目になりました。
オーストラリアでの妊娠体験をシリーズ的にまとめてきましたが、今回はオーストラリアでのバースプランについてお話ししようと思います。
バースプランとは
妊娠後期になるといよいよバースプランの話が出始めます。(英語では Birth Preferences とも言います。)
バースプランとは、簡単にいうと「お産の際の要望をまとめたもの」です。
お産の最中・出産直後はこんなことをしたい・して欲しい、逆にこんなことはしてほしくない等、要望をあらかじめ細かく決めてミッドワイフ(助産師)や産科医と共有し、素敵なお産にしよう!というものです。
私の場合は34週目の健診時にミッドワイフからバースプランの話が出ました。
次回の37週の診察までにバースプランのフォームを埋めて持ってくるようにと言われました。


バースプランの内容
私がもらったバースプランの内容を決める用紙には色々な項目がありました。
産院によって違いもあると思いますが、私の産院(キャンベラのパブリック病院)の例を全て紹介します。
分娩室の環境
オーストラリアは日本と比べて分娩室がやたら豪華なのです!
いわゆる分娩台は無いですが、上半身部が起こせる大きなベッド、専用トイレ、大きな浴槽までついています。
さらに色々な設備も備わっており、バースプランでは
- 分娩室の照明(好みの明るさやストーンライトなど)
- アロマセラピー(好きな香りの希望など)
- 音楽(持ち込み音楽や産院が用意してくれる場合も)
などの内容を細かく決めることが出来ます。
使用したい和痛設備やアイテムの希望
無痛分娩を希望しない場合、陣痛の痛みを和らげるために何をしたいかをあらかじめ決めることが出来ます。
分娩室でお風呂に入るというのは日本ではあまり聞かないと思いますが、オーストラリアではメジャーな和通手段です。
湯船に入ると子宮口が広がってお産がスムーズになる効果もあるそうです。


私も湯船に入った後、即全開になりました!
笑気ガスも日本では聞きませんね。
正直、私は笑気ガスとTENSマシーン(腰に貼る陣痛用の電気マッサージパッド)がなければ陣痛に耐えられなかったかもしれません。


丸腰の自然分娩で出産した方マジリスペクト!
モルヒネもあるのにちょっとびっくりです。産後ラリッちゃうみたいなのもあり使用する人は少ないようです。
色々な和痛方法についての詳しい記事もあるので、そちらもあわせて読んでみて下さい。
無痛分娩の希望
無痛分娩、つまり硬膜外麻酔を使用するかどうかの希望です。
英語ではエピデュラル(epidural)といいます。
オーストラリアでは9割の人が無痛分娩を選択すると聞いていたのですが、キャンベラのパブリック病院では自然分娩を推奨しており、本当にどうしてもの場合のみ epidural 使用という感じでした。
出産の方法
日本では分娩台で足を踏ん張っていきむのが一般的ですが、オーストラリアでは分娩台が無い(普通の病院ベッド)代わりに、四つん這いなど色々な体勢でのいきみ方を試すことが出来ます。
私の場合も最終的に横向きになって下の足を曲げ、上の足をミッドワイフに上げて支えてもうというあられもないポーズが一番しっくりきました。
そして赤ちゃんの頭が出てきたら素手で触らせてもらえました。
ミッドワイフたちはみなグローブを付けているので、誰よりも先に素手で赤ちゃんに触れることが出来ます。
出産直後の要望など
出産直後の事柄についても色々と要望を出すことが出来ます。
出産直後は疲れ切っている上に気持ちもかなり高ぶっているので、事前に色々と配慮してもらえるのは嬉しいですよね。


私はとりあえず「義理両親を絶対に分娩室に入れるな!」と念を押しておきました(でないと勝手に入ってきそうだったので((笑)))
カンガルーケアとは
カンガルーケアとは生まれたばかりお赤ちゃんをママの裸の胸で抱っこすることで、愛着形成のスタート、赤ちゃんの身体を温める効果や母乳の出を良くする効果などがあります。
このカンガルーケアは希望があればパートナーも行うことができます。


自分若干モジャモジャなんで赤子も嫌だろうから遠慮しますわ。
胎盤を保存する理由
胎盤は英語でプラセンタといいます。美容液成分などでよく耳にしますよね。
プラセンタの効能を期待してか、「胎盤食」といって自分の胎盤を食べる人もいます。 キムカーダシアンなど有名セレブも胎盤を食したそうです。
食べるといっても焼いてむしゃむしゃとステーキの様に食べるのではなく、胎盤を蒸し焼きにした後乾燥させ、粉にしたものをカプセルに詰めてサプリ感覚で摂る方法が一般的だそうです。
胎盤食の効果は「母乳の出が良くなる」「産後鬱予防」「ビタミン補給」などですが、科学的根拠はないそうです。
ちなみに日本では胎盤は産業廃棄物扱いなので保存できません。
当日変更できるプランも!気楽に構えよう
バースプランを考えていると出産が待ち遠しくなりますよね。
ただ、出産時になってみないと分からないことが多いのも事実。
私もノリッノリで出産時に流す曲のプレイリストを制作したものの、もう陣痛でそれどころじゃなくて、「うるせぇぇぇぇええ音楽をとめろおおぉぉぉお!!!」みたいになってました。
当時アパートにシャワーしかなかった為、超楽しみにしていた広いお風呂も、湯船移動中に陣痛の波が来る恐ろしさから全力で拒否る始末。
色々な項目を細かく決められるバースプランは当日の気分で変更することも可能ですので、気楽に構えましょう。(※状況によって変更できないものもあります。)
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