オーストラリアの私立学校の種類と入学申込方法を徹底解説!

オーストラリアで子育て
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オーストラリアの公立学校は小中高全て無料です。

なので子供を持つ親の多くは学区内に良い学校がある地域をピンポイントで選んで家を買ったり、学校が始まる前に引っ越したりするのです。

良い学校がある地域は人気があるので必然的に高級住宅地となります。

我が家も去年念願のマイホームを買いました。

都心へのアクセス、治安、利便性、ご近所さんまで申し分なく、おうちも可愛くてわーい!とか思ってたら学区内の secondary school が如何せんアフォすぎて焦る。。。

オーストラリアでは中学高校が一貫なので、小学校を primary school (K-Y6)と呼ぶのに対しハイスクール(中高)を secondary school (Y7-Y12)と呼びます。

学力レベルが低めなのに加え、Google maps のレビューをみると笑っちゃうくらいの酷評レビュー満載で「実録!荒れる県立第二中!」的な雰囲気がひしひしと伝わってくるのです。。。

学校の人たちには申し訳ないですが、正直そんなところに可愛い息子を入れる気にはなれません。

しかもかなり離れた別のサバーブにあってめっちゃ遠いし。

大きい道路を一本超えれば優秀な学校の学区なのに。。。くそう、だからお値打ち価格だったのか!

これは・・・何とかしないと・・・

そうだ!私立に行こう!

行くの俺な。

しかし調べてみると、オーストラリアの私立学校は日本の私立と比べると色々種類があるようで、日本の様にお受験して合格すればどこでも入学できる、という訳でもないのです。

ということで今回は謎の多いオーストラリアの私立学校についてクローズアップ現代です。

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私立学校の種類

公立の学校を public school と呼ぶのに対し、私立の学校は private schoolと呼びます。

オーストラリアの private school は大きく分けて2種類あります。

1.学費が高額!日本のようないわゆる「有名私立」(Independent Private school)

2.入学は信徒が優先!キリスト教などの「宗教系の学校」(Private Faith)

学費が高額!日本のようないわゆる「有名私立」

施設もカリキュラムも超立派な、日本でいうところのいわゆる有名私立学校です。

Independent Private schoolと呼ばれます。

学区は関係ないのでどこに住んでいてもOKです。

Independent Private school の特徴
  • 学費が高い
  • ウェイティングリストには定員を超える入学希望者
  • 入学試験がある
  • 小中高一貫校もある(K-12)

Independent Private school の特徴はやはり学費が高額というところでしょうか(笑)。

secondary school の授業料年間は$30,000とか平気でします。

(中には affordable な学校もあるにはありますが少数派です。)

そしてウェイティングリストは入学希望者でいっぱいで定員オーバーなのが常なので、親は子供を良い私立に入れるため何年も前からデポジットを払って入学申し込みをします。

Application fee (入学申込金)を学校に払うと waiting list に入学希望者として名前が登録されます。単に先着順に入学させる学校もあれば、試験や学校成績、その他の要素の総合評価で入学者を決める学校もあります。

Independent Private school には日本の私立同様に宗教系の学校もあれば無宗教の学校もありますが、ほとんどはキリスト教系の学校です。

ですが、次に紹介する Private Faith の学校に比べるとそこまで宗教色が強いわけではないようです。

お金に余裕があるならぜひ。

マイケルパパ
マイケルパパ

無理!

入学は信徒が優先!キリスト教等の「宗教系の学校」

Independent Private school も多くは宗教系の学校ですが、このタイプの学校は Private Faith といい、キリスト教の教会が主体となっています。

キリスト教といっても色々宗派があるので、学校ももちろんキリスト教の何系かできっちり区別さています。(カトリックが大多数で、あとはアングリカン(プロテスタントの一種)、ユダヤ系などなど)

Private Faith の特徴
  • Diocese(司教区)内の学校に通う必要がある
  • Secondary School では Feeder School (提携小学校)の生徒を優先的に入学させる
  • 学費が良心的
  • 必ずしも教徒である必要はないが、敬虔さで入学優先度が決まる
  • HSCで宗教科目が必須になる

Diocese(司教区)内の学校に通う必要がある

Diocese(司教区)とは、教会の自治区みたいなもので、いくつもの Parish(地元の教会単位のコミュニティー)がいくつか集まって Diocese が形成されています。

イメージとしては、A市の教会(Parish A)とB市の教会 (Parish B) とC市の教会 (Parish C) が集まって一つの司教区が形成されている、といった感じです。

NSWには11の Diocese があり、Private Faith の場合は基本的には自分が所属する Diocese 内の学校に通うことになります。

Feeder School(提携小学校)の生徒を優先的に入学させる

同じキリスト教徒の子供でも、Secondary School では public primary school の子より Feeder School(同じ Diocese 内の提携小学校)を優先して入学させます。

学費が良心的

キリスト教の学校はその教えに基づき慈善事業の使命も兼ねているので、私立と言えど Independent School に比べると学費がはるかに良心的な場合がほとんどで、年間$6,000~12,000程です。

敬虔さで入学優先度が決まる

オーストラリアでは宗教を理由に入学を拒むことはできないはずなので、必ずしも教徒でなければいけないというわけではないですが、大体の場合敬虔さで入学優先度が決まります。

順序でいえば

Feeder school の生徒洗礼を受けその他の儀礼も済ませているカトリック教徒洗礼のみのカトリック教徒他宗教徒・無宗教

ウェイティングリストではこの順に優先されて入学許可が下ります。

入学にあたって自分の所属する Parish からの紹介状を提出する必要があるので、どの程度敬虔なのか(baptism(洗礼)以外にも confirmation、reconciliation、first holy communion 等の儀礼も受けているか、毎週 mass(礼拝・ミサ)に通っているか)はその紹介状でチェックされてしまいます。

ちなみに キリスト教系の学校には非キリスト教徒枠というのもあるようですが、狭き門でだいたい3割前後が相場です。

でも、入学の為だけなら洗礼だけの隠れ非キリシタンでも十分!という話も聞きます。

HSCで宗教科目が必須になる

HSCとは Higher School Certificateの略で、大学入学の為の統一試験。日本でいうセンター試験の様なもので、高校卒業後に受ける。

Private Faith の学校では宗教が HSC 必修科目になります。

HSCで受ける試験科目はY11(11年生、つまり高2)の時に選択した12 unit(科目)以上から最低10 unitを試験科目として選ぶことになるのですが、そのうちの1~2 unit が宗教科目になります。

つまり通常の学校の勉強の他にキリスト教のお勉強もバリバリやらないといけないわけです。

マイケルパパ
マイケルパパ

僕はカトリックの高校卒だけど、宗教科目はぶっちゃけ皆の苦手科目だったよ・・。

Private Faith は日本のキリスト教系学校に比べると宗教色強めですが、別にキリスト教に全身染め上げられるというわけでは決してなく、経験としてキリスト教に触れてます的なマインドの子が多いようです。

マイケルパパ
マイケルパパ

教員にも他宗教の人がいたりします。

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私立学校の入学申し込み方法と waiting list

それぞれの学校にそれぞれの入学募集要項があります。

Application fee を払ってウェイティングリストに名前を乗せるには募集要項をクリアしていることが大前提です。

単純にウェイティングリストに名前を載せたのが早ければ早いほど有利な学校もあるので、生まれてすぐの赤ちゃんのためにデポジットを払う親もいるほどです。

ウェイティングリストに名前を載せる以外に評価の対象となる項目でメジャーなものは

  • 学校側との面接
  • 現在の学校の通信簿や NAPLAN(Y3,5,7,9 の生徒が受ける実力テストの様なもの)の成績
  • Private Faith の場合、Feeder School の生徒かどうか
  • キリスト教系の学校の場合、教会のコミュニティーでの活動評価
  • 家族にその学校の卒業者がいるかどうか
  • 入学試験

学校のHPで募集要項をよく読みましょう。

基本的にいくつもの学校に掛け持ちで申し込みをすることも可能です。

なのでたとえ waiting list が定員オーバーでも必然的にキャンセルがでます。

でもまあ何事も早いに越したことはありません。

ちなみに Application Fee は返金されません。

安い学校で $50、高いところで $700 とかするので掛け持ち申し込みすると結構な金額になったりします。

学校選びのお役立ちサイト

学校検索や学力レベル面での学校比較に役立つオーストラリアのウェブサイトを紹介します。

自分の地域の周りや引っ越し先として検討しているサバーブにどんな学校があるか調べてみましょう。

学校のレベルが比較できるサイト

Better Education というサイトで学校の学力面でのレベルに戻づいたランキングを見ることが出来ます。

自分の住んでいる地域を指定してその圏内でのランキングを調べることもできます。

カトリックの学校が検索できるサイト

Independent school が検索できるサイト

学校ごとのカリキュラムもチェックして決めよう

気になる学校に目星をつけたら、学校の公式サイトをチェックしてどんなカリキュラムを採用しているのかをしっかりと把握することをお勧めします。

外国語科目で選択できる外国語の種類、スポーツや課外授業、留学プログラムの有無など(中には日本に留学できるプログラムがある学校も!)、学校ごとにそれぞれ特徴があります。

私が注目している学校にはマインドフルネスの授業があるよ。

悟りが開けそうだな。

入学申し込みの為の準備は何年も前から始めることをお勧めします!

良い学校が見つかるといいですね。

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