オーストラリアで妊娠中の管理人 サマンサ です。
今日は初めてオーストラリアのマタニティクラス(いわゆる母親学級や産前学級)に参加してきました。
マタニティクラスは英語でも色々な言い方がありますが、 parenting class や antenatal class (産前クラス)と言うのが一般的な様です。(ちなみに、産前クラスを antenatal class というのに対し、産後クラスは postnatal class といいます。)
オーストラリアで開催されるマタニティクラス(一例)
Transition to Parenthood
親になるために必要な心構え的なものが学べるクラス。パートナーと出席します。
Bringing Baby Home
平たく言うと、赤ちゃんが生まれた後のカップルの不和、つまり産後クライシスに陥らないための心構え的なものを学べるクラス。こちらは有料クラスで、6時間で50ドル。
Pregnancy & Birth Workshop
陣痛・分娩・出産の流れを詳しく説明したり、無痛分娩と自然分娩について、様々な和通方法やパートナーの役割、産後の赤ちゃんのあやし方など妊娠・出産・産後に関する様々なトピックについて広く浅く解説します。2時間のコース×4回か、8時間の週末コースを選べる、とっても長いコース。ほとんどの人がパートナーと出席します。
Support People Workshop
妊婦の周囲の人のためのコース。どのように妊婦or出産後のママをサポートすべきかを旦那に教えてくれる女性にとって有り難いコース。2時間。
Caesarean Birth Workshop
Caesarean とは帝王切開の事。帝王切開についてとその後の回復経過を学べるコース。帝王切開が必要な場合に受講します。2時間半。
Refresher and NBAC(next birth after caesarean) Session
以前帝王切開で出産した人のための自然出産についてのコース。2時間。
Breastfeeding Class
授乳の重要性や授乳ポジショニング等を学べる母乳育児についてのコース。オーストラリアは母乳育児をかなり推奨しているので、産前の講義や産後のサポートが充実しています。
Physiotherapy Classes
産褥体操や産後の身体不調について理学療法士が説明・指導してくれる産後直後のママのためのコース。実際に体の不調を相談しながら個別のエクササイズ指導も受けられます。
今回はその中でも Breastfeeding(授乳) の クラスの様子について大まかにお伝えします。
授乳クラスのだいたいの流れや雰囲気
今回は私含めて8人の妊婦さんが参加していました。妊婦さんの旦那さんも1人参加していました。ほどんどが初めての出産との事。双子を妊娠している妊婦さんもいました。講師の助産師さんは英語が母国語でない私に対しても「分からない部分があったら遠慮なく質問してね」と、とても親切でした。
講師の方がスクリーンでスライドを見せながら説明していくという講義のようなスタイルで、時折いくつかビデオ等もみました。
授乳時のだっこの仕方は赤ちゃんの人形を使って、搾乳の仕方もおっぱいのあみぐるみを使ってみんなで練習しました。
実技練習はポジショニングと搾乳の二つくらいで、あとはずっとひたすら講義を聞くスタイルで、旦那さんめっちゃあくびしてましたwww
お茶やお菓子なども用意されていて、ゆったりできたので正直途中ちょっと眠くなりました(笑)
Breastfeeding Workshop で学んだこと
講義では主に以下の事を学びました。
- 母乳に含まれている栄養素
- 母乳はなぜ赤ちゃんにとっても母親にとっても良いのか
- 授乳時の赤ちゃんの抱っこの仕方
- 母乳が欲しい時の赤ちゃんのサイン
- あげるべき母乳の量
- 搾乳の仕方
- アルコールを飲んだ時は?
先ほども触れましたが、オーストラリアはかなりの母乳推進国なので、講師も断然母乳押しで粉ミルクの話はほどんどしませんでした。
生まれて6か月は母乳オンリー、6か月からは離乳食を混ぜながら最低でも12か月までは母乳をあげましょう、との事。
しかし実際は母乳の出が悪い人や、出産時の出血などで母乳の成熟が遅れる人などもいますので、そういった場合には粉ミルクで補うというのが普通なようです。
カンガルーケア
オーストラリアでは赤ちゃんが生まれたらカンガルーケアというものをします。
カンガルーケアとは、生まれたばかりの赤ちゃんを裸のままお母さんの乳房の間で抱っこするケアで、講師の助産師さんはこのケアがいかに母乳育児にとって重要か説いていました。
カンガルーケアの効果は、
• お母さんのあったかい皮膚に触れさせることで低体温症を防ぐ。
• 母乳分泌が増し、母乳哺育の期間が長くなる。
• 母子間の愛情が深まる。
と、カンガルーケアによって母乳の分泌が促進するらしいです。
家に帰って復習ができる!授乳クラスでお勧めされたウェブサイト
今回私が講義で見たビデオや資料などは、家に帰ってからも見れるようにオンラインで公開されています。
講義や参考資料等は当然ながらすべて英語なので、講義中にいっぺんに全て理解できないこともあるかもしれませんが、こうして後で復習できるのが嬉しいですね。
Rasing Children Network: about breastfeeding
https://raisingchildren.net.au/babies/breastfeeding-bottle-feeding-solids/about-breastfeeding
Rasing Children Network: Breastfeeding and baby-led attachment
https://raisingchildren.net.au/newborns/videos/baby-led-attachment
Australian Breastfeeding association
https://www.breastfeeding.asn.au/bfinfo/index.html
オーストラリアのマタニティクラスを受講してみて思った事
正直「日本語のサイトとか育児書を読むから参加しなくても大丈夫だろ」と思っていたオーストラリアのマタニティクラスですが、思ったより有益でした。
英語で全部理解するのは大変かもしれませんが、後で自分で日本語で調べる時に、何についてもっと知った方が良いのかが分かるきっかけにもなります。
また、出産や育児の際に覚えておきたい様々な英語の専門用語にも触れることができるので、今後オーストラリアで育児をしていくうえでとても勉強になります。
もしオーストラリアでマタニティクラスを受講できる機会があればぜひ受講することをお勧めします!