「海外からAmazonプライムビデオやYouTube動画を見ようとしたら「お住いの地域ではご利用できません」と表示された」
そんな経験はありませんか?
これは、アマゾンやYouTubeの会社が海外からのインターネットアクセスを識別してブロックしているからです。

なんとか海外からでも使えるようにならない?

VPNを利用すれば可能です!

何それ美味しいの??
この記事では、
- VPNって何?パソコン音痴でもよくわかるVPNの仕組み
- VPNを使って海外からだと利用・閲覧できないサービスを利用できるようにするしくみ
- VPNを使うことで得られるその他のメリット
について超わかりやすく説明します。
VPN のしくみ
VPNとは、Virtual Private Network(バーチャル プライベート ネットワーク) の略で、日本語に訳すと仮想専用線です。

ちょっとすでに何言ってるのかわからないんですけど。
VPNの言葉の意味やしくみについて説明する前に、まずインターネットでサイトにアクセスする時の仕組みについて超簡単に説明します。
インターネットの仕組み
そもそもインターネットとは、世界中の誰もが利用可能なネットワーク(情報網)ですよね。
このインターネット上にあるアマゾンプライムビデオのサーバー(※)にアクセスするのはこんなイメージです。

ウェブサイトの情報・プログラムが置いてある倉庫みたいなものです。インターネット上にウェブサイトを立ち上げるには、このサーバーの利用が必須です。「サイトにアクセス=そのサイトのサーバーにアクセス」というかんじです。
VPNは仲介役
VPNはユーザー(あなた)とアマゾンさん間の情報のやりとりの中継をします。
仲介役みたいな感じですね。

この仲介役のVPNがあると、以下のようなメリットがあります。
VPNで地域制限をクリア
アマゾンさんは、日本にいる人以外にプライムビデオを見てほしくないので、日本からのアクセスのみを許可し、海外からのアクセスをブロックしています。
どうやってアクセスを国別に識別しているのかというと、ユーザーのIPアドレスを見て判断します。
IPアドレスとは、コンピューターに割り当てられた住所のようなものです。インターネット上の情報を郵便物に例えるなら、IPアドレスは宛先です。


つまりアマゾンさんは「うちの情報は国内限定。海外発送しないよ。」といっているかんじ。
なので、もし海外にも情報という郵便物を届けてほしいなら、日本国内から海外に転送してくれる仲介役が必要です。
その仲介役をしてくれるのが、VPNなのです。

日本国内限定通販サイトの海外転送サービス業者に似ていますね。
多くの有料VPNサービス会社は色んな国にたくさんのVPNサーバーを持っています。

いろんな国に転送サービス支店があるみたいな感じだね!
アマゾンプライムビデオ等の、日本限定のコンテンツが見たい場合は日本のVPNサーバーを選択します。(同様に、アメリカ限定の場合はアメリカのVPNサーバーを選択します。)
すると、あなたのパソコンからの「ビデオをみせて」というリクエスト(インターネットアクセス)はいったん日本にあるVPNサーバーに送られます。
そして今度はVPNサーバーが自分の住所(IPアドレス)を使用してアマゾンさんに「ビデオをみせて」というリクエストを送ります。
VPNサービスのIPアドレスを見たアマゾンさんは「お、このリクエストは日本からのものだな。じゃあビデオの情報を送信するよ!」という風に、VPNサーバーに情報を送ります。
VPNサーバーはアマゾンさんから受け取った情報を海外にいるあなたに送り届けます。

こうした仕組みであなたは日本国内限定のビデオを視聴したり、サービスを利用できるわけです。
VPNでセキュリティ強化
実はVPNの本来の意義は「海外でプライムビデオをみる」とかではなく、セキュリティの強化にあります。(もちろん、私をはじめ国内限定コンテンツの利用目的の人も大勢いますが)
先ほど、「VPNとは Virtual Private Network(バーチャル プライベート ネットワーク) の略で、日本語に訳すと仮想専用線」といいましたね。
なんだか専門用語過ぎて分かりにくいですが、要は「公共の広場のようなインターネット上で、安全なプライベート空間を作り出す」というイメージです。
例えばスターバックスなどの公共Wi-Fiを使用した場合、不特定多数の人間が同じネットワーク内でインターネットを利用しています。
同じネットワーク内には、もしかしたらハッカーなどもいて、他人の情報を盗み出す機会を狙っているかもしれません。

VPNを使用することで、やり取りしている情報が全て暗号化され、公共Wi-Fiネットワークの中でセキュリティがしっかりしたあなた専用のルートができるのです。
これはよく、トンネルに例えられます。
トンネルの中ならハッカーも情報を盗み見ることはできませんね。

ただ、無料VPNサービスだとこのセキュリティ面に不安があるケースが多いのが事実です。
トンネル壁が弱かったり、またはトンネルの管理人であるVPNサービス提供者自体が怪しかったりなどなど。
セキュリティ面を考慮するなら信頼性のある有料VPNサービスの利用をお勧めします。
VPNで身元を特定されないようにする
VPNを使用すると自分のIPアドレスを知られずに相手先のウェブサイトにアクセスできるので、匿名性が保たれます。


VPNで政府による検閲を回避
例えば中国では、すべてのインターネットアクセスが中国政府によって監視されています。
あなたが送ったメッセージや個人情報がすべて政府に筒抜けという事です。
VPNを使用すれば、政府はトンネル内でやり取りされる情報を覗くことができません。




VPNって色々なメリットがあるんだね!
ただ、こうしたメリットの度合いはVPNサービスを提供する会社によっても変わってきます。
インターネット上には様々な脅威が潜んでおり、情報弱者は食い物にされてしまいます。
セキュリティ面はもちろんのこと、それぞれの会社が提供するサービスの特性を理解し、自分の目的に合ったVPNサービスを選択することが重要です。
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