オーストラリア在住の管理人サマンサです。
このコーナーでは私のオーストラリアでの妊娠体験を通してみなさんに役立つ情報をシェアして生きまいと思います!
前回の記事では妊娠を疑ってからGPに行って最初の諸検査をするまでの流れを説明しました↓


つわり、全くなし。びっくりするほどなし。本当に妊娠してるのか・・・?
今回は胎児の遺伝子検査(ハーモニーテスト)についてのお話です。
一番最初にGPにかかって必要な検査を済ませ、検査結果を聞きに再びGPに行きます。


ありがたいことに検査結果に何の問題もなかったので、大した事は言われず。
今回のGPでは、「胎児の遺伝子検査をしたいかどうか?」という話が中心でした。
この時点でワタクシ36歳間近だったので、高齢出産にあたるんですよね。なので、GPに勧められるがまま、胎児の遺伝子検査を受けることにしました。
私がGPから勧められたのはハーモニーテストというものでした。
ハーモニーテストって何?
ハーモニーテスト(harmony test)とは、いくつかある胎児の遺伝子検査 Non Invasive Prenatal Test(NIPT)のうちの一種です。


つまり母体を傷つけないテストって事!
血液検査と超音波検査の結果から、3種の遺伝子異常(ダウン症、18トリソミー、13トリソミー)の発生確率が分かる
確率がわかるだけなので、結果は「陰性か陽性か」ではなく


「あなたの年齢ではダウン症の確率が 1/217 だけど、血液検査と超音波検査の結果から、あなた自身の子がダウン症である確率は 1/4000 ですよ」
みたいな感じで結果が出ます。なので確定診断はできないのが特徴です。
遺伝子検査と聞くと物々しい感じがしますが、具体的な検査内容は
- 血液検査
- 胎児の超音波エコー検査
この2つのみ。
血液検査は単に血を採られるだけ。一瞬で終わります。
超音波検査ではダウン症の特徴である頸部の肥厚がないかを調べるために、検査技師がひたすら胎児の首をガン見します。頸部のある部位の厚みが3mm以上だと引っかかるそうです。


オーストラリアでは基本2回しかエコーをやってくれないので、今回余分に1回エコーを受けられたのはちょっと嬉しかったです。
しかも赤ちゃんも前回の丸いモヤモヤとはうって変わって急に人間らしくなっていたので感動もひとしお。
ハーモニーテストで赤ちゃんの性別も分かる!
ハーモニーテストでは血液検査によってなんと赤ちゃんの性別まで分かります。
採取した血液の遺伝子から調べるので、精度は99%以上ととても高いです。
もちろん本人の希望によるので、性別を伏せてもらうこともできます。
日本ではどんなに高額なNIPTを受けても性別までは調べてもらえないそうです。
ハーモニーテストはいつ受けるの?
ハーモニーテストは11~13週の間に受ける必要があります。
13週を過ぎると検査精度が下がってしまうそうです。


胎児が成長しすぎると、エコーでの首のガン見の難易度も上がるそうな。
私は11週目に血液検査、12週目に超音波検査をそれぞれ別の検査施設で受けました。
ハーモニーテストはいくらかかるの?
ハーモニーテストの費用は400ドルくらいで、他の遺伝子検査と比べるとそこまで高額ではありません。
日本の中高の同級生だった友達に「赤ちゃんの遺伝子検査受けたよ~」という話をしたところ、「えっ!私20万も払ったけど、400ドルってなんでそんな安いの?!」と言われました。


ぶっとび!
400ドルも決して安い金額ではないのですが、20万と比べると可愛いもんですね。
ハーモニーテストと日本のNIPTとの違い
でもいくら国が違うといえど、さすがに20万と400ドルは違い過ぎですね。
調べたところ、日本では
「NIPT=新型非侵襲性出生前診断」
みたいな概念があるみたいです。さすが日本!新型なんですね。ハーモニーテストは旧式のようです。


ザクとはちがうのだよ、ザクとは。
新型出生前診断はハーモニーテストよりも遺伝子異常の検知の精度が99%ととても高いのが特徴です。
対して私が受けたハーモニーテストは精度が80~90%です。
でも NIPTって non-invasive prenatal test の略だし、オーストラリアの医療関係のウェブサイトではハーモニーテストの事を " The harmony NIPT" と表記しているので、新型だろうが旧式だろうが NIPT は NIPT だよなあ。
日本の人と NIPT について話すと混乱が生じることがあるかもしれませんね。
以下の日本のサイトが各テストの違いを分かりやすく説明しています。
このサイトによると、私が受けたハーモニーテストというのはおそらくコンバインドテストというものに当たるのだ思います


でもトリソミー13もちゃんと結果出たけど。。たぶんハーモニーテストが新型のコンバインテストか何かなのか??分からん!!!
こうしてみると遺伝子検査にも色々種類があるんですね。
私はGPにハーモニーテストの話しかされず、他の選択肢があるなんて全く知りませんでした(^^;)


でも20万はキツイからハーモニーテストで良かったネ!
ハーモニーテストの結果が悪い場合、次の段階は?
遺伝子異常の確率が高いという結果が出てしまうと、non-invasive(非侵襲性)テストではなく確定診断のできる羊水検査などを受けることになります。
羊水検査はおもいっきし invasive test(侵襲性)テストで、お腹に15センチの長い針をぶっ刺して羊水のサンプルを採ります。(それ程痛くないそうですが)
つまり母体に負担がかかる検査なので、流産の可能性もゼロではありません。
そのことを踏まえて検査を受けるかどうか決めましょう。
羊水検査は英語で Amniocentesis といい、パブリック病院なら費用はメディケアでカバーされます。(ハーモニーテストは一切カバーされません。)
日本では羊水検査は10~20万円程度かかるそうなので、つくづくオーストラリアは日本に比べて出産にお金がかかりませんね。
さて、ハーモニー検査の検査結果が出たので3回目のGPに行き、そこで赤ちゃんの性別が判明しました。


男の子だそうです(*´∀`*)
つわりも全くなく、元々この時期に日本に帰るための航空券を予約していたので、里帰りがてら男の子のアイテムでも買い漁ろうかと思います。
ついでに日本でも超音波検査をしてもらってきます。3Dで!
オーストラリアだと3Dやってくれないし(プライベートの病院ならあるのかも?)、次の超音波検査は20週だそうなので。。。
一時帰国でも3D/4D超音波検査してくれる東京・神奈川の病院についてまとめた記事もあるので興味がある方は読んでみて下さい。
次回はGPからいよいよ産院での診察に切り替わります。私はパブリックの病院での出産です。
次回の記事では初めての産院での診察や検査の流れ、担当のミッドワイフや糖尿病検査などについて書こうと思います!