州によって違う!オーストラリアの Kindy/Pre-school/Day care の違いを徹底解説!

オーストラリアで子育て
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オーストラリアで初出産してから周りのママ友に

「キンディ行かせる?」「プリスクールは?」「デイケアって利用してる?」

と聞かれることが多かったのですが、私は最初この3つの違いがよく分かりませんでした。

今回はオーストラリアの Kindy、Pre-School、Day care の違いや共通点について 新米ママさんにも分かりやすいように解説したいと思います。

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Kindy は州によって意味が変わる!

調べてみると、kindy (kindergarten) は州によって意味が異なることが発覚しました。

私の住んでいるNSW州では、Kindy は小学校の一番初めの学年(Year 0)に当たるものという位置づけです。つまり、小学校の一部です。敷地も同じ小学校内の場合がほとんどです。

この Year 0(またはKindy のKと表す)は義務教育が始まる前の準備学級の様なもので、強制ではありません。

マイケルパパ
マイケルパパ

義務教育は Year 1 からです。

Year 0 は州によって呼び名が異なり、VIC州・QLD州・TAS州では Prepと呼び、WA州では Pre-Primary、SA州では Reception、ACT と NT州では Transition と言うそうです。

統一しろおおおぉぉぉお!!!

そして NSW州以外の州では kindy は Pre-School と同義語として扱われたりもします。

NSW州ですら kindergarten を名乗る Pre-school があったりするので、ほんとややこしいです。。。

とりあえずここでは kindy = primary school の Year 0 で統一します。

Kindy は5歳の子供、またはNSW州なら入学した年の7月31日までに5歳になる子供が通います。

この定められたボーダーラインのような日にちは Cut-Off Date と呼ばれ、州によって日にちが異なります。

州ごとの Cut-Off Date
  • NSW州:31 July
  • ACT:30 April
  • QLD州・WA州・NT:30 June
  • SA州州:1 May
  • TAS州:1 January
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Pre-School とは

Pre-School は日本でいうところの幼稚園で、3歳から5歳の子供が通います。

3歳から通う子供は少数派のようです。

Pre-School では小学校に上がる前の Early Years Educationに重点を置いています。

学校のようにスクールタームに沿って運営されていて、何時から何時までとタイムテーブルが決められています。

大抵の場合は朝8時~9時から午後3時前後までなので、フルタイムで仕事をしている親だと送り迎えが難しくなります。

Pre-School ごとにそれぞれカラーもあって、キリスト教などの宗教系、シュタイナーやレッジョ・エミリア、モンテッソーリ教育を取り入れた Pre-School など様々です。

シドニーには日本語の Pre-School もあります。

Day Care とは

Day Care(デイケア)は親が仕事に行っている間に子供を預ける保育園です。Child Care ともいいます。

もちろん仕事が理由でなくても、例えば週に一度子供を預けて息抜きをしたいという理由などで利用している人もいます。

ガス抜きって大事よね~

各家庭ごとのニーズに合うよう、子供を預けられる時間帯は様々です。

Long Day Care だと大抵の場合は朝7時~7時半から夜6~7時まで預けられます。

Centre Based Day Care と Family Day Care

Day Care には 施設型の Centre Based Day Care の他、主催の先生の自宅で行われる Family Day Careがあります。

Family Day Care を運営するにはきちんと認可をとって 国が決めたガイドラインに沿う必要があります。

ちゃんとしてるよって事!

Pre-School と Day care の共通点

近年は Pre-School にもクラスの前後に before and after school careがあったり、long day care に 数時間の Pre-School Programがあったりと、お互い似た要素が多くなってきたのが実際です。

2010年にオーストラリア政府が国全体の幼児教育の質を向上させるため140億ドル以上かけて幼児教育現場の為のフレームワークを作ったのですが、

Pre-SchoolでもDay care の Pre-School Program でもこのフレームワークのガイドに沿うことが求められているので、どちらでも一定レベル以上の Early Year Education を子供に受けさせることができます。

このフレームワークの内容はオーストラリア政府のサイトで確認できます。

日本語に翻訳されたものがPDFで配布されているので、気になる方は目を通してみてください。

Pre-School と Day care の細かな違い

今度は Pre-School と Day care の異なる部分について比べてみましょう。

対象年齢

Pre-School は3歳から5歳の子供が通いますが、Day Care は生後6週間から5歳までと様々な年齢の子供が対象です。

費用

家庭の収入によって政府から day care のための補助金がでますが、それでもLong Day Care の場合だと大体一日当たり $100-180くらいかかります。

Pre-School はLong Day Care に比べて時間が短いので $50-100くらいが相場です。

ちなみに州政府から Pre-School や Day Care の Pre-School Program に対する補助金が出ます。

週に約15時間を40週分、トータル600時間もの Early Years Learning が無料になったり格安になります。

住んでいる州や各家庭の収入によって補助金がどのくらい出るか変わってくるので、気になる人は政府のホームぺージ等で確認しましょう!

保育士や先生

施設によりますが、デイケアは運営時間が長いので勤務時間もシフト制になり、日によって保育士や Pre-School Program の先生が変わることがあります。

色々な先生に教わることが出来るというのは見方によってはメリットでもあります 。

Pre-School はタイムテーブルが一定のため先生やスタッフが固定されている傾向にあり、その分毎日のプログラムも先生によってバラバラにならず一貫しています。

しかしDay Care の場合色々な年齢の子がいるので、3歳から5歳の子供を別々に教えるのが難しく、また先生に求められる資格等も Day Care Center によって異なるので、教育の質はどうしても Pre-School に軍配が上がるといった印象です。

まとめ

子供を Day Care に預けるのか Pre-school に入れるのか、Year 0 の Kindy から通わせるのかは各家庭のライフスタイルに合わせて選択すればよいと思います。

それより一番大事なのは施設ごとの雰囲気や先生の質、我が子に合うか合わないかを事前にチェックすることだと思います。

気になる園があったら一度きちんと見学に行くことを強くお勧めします!

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