うさぎさんを飼っている人なら知っていると思いますが、うさぎさんのご飯にはチモシーなどの牧草をメインに与えます。
ペレットや野菜・果物は1日に決まった分量のみですが、牧草は常に食べ放題にしておく必要があります。
なぜなら、うさぎさんは草食動物としての体の構造上、常に食べ続けて腸を動かしていなければならない動物で、牧草はうさぎさんにとって超大事な栄養素である食物繊維が豊富・いわばスーパーフードだからです。
なので、うさぎさんにはたっぷり牧草を食べて健康でいてもらいたい!というのがうさ飼い達の願いだと思うのですが、牧草嫌いなうさぎさんって多いんですよね。
うちのロップイヤーのモナ4歳(♂)もあまり牧草が好きな子ではなく、巷で色々言われている「牧草を食べるようになる方法」を色々と試しましたが、今ひとつ食いつきが悪く、お腹がペコペコだけど他に食べるものがないから

ちっ、しょうがねぇなぁ。
みたいな感じで飢えを凌ぐ為に仕方なく食べるといった状態でした。
ですがワタクシ良い方法を独自に閃きまして、この方法でチモシーをあげるようになってからというもの、まるでうさぎが変わったようにモナがチモシーを貪り食うようになりました。
うさぎ愛好家として、ぜひ悩めるうさ飼いさん達にも私の秘策を知ってもらいと思います。
巷でよく聞くうさぎさんに牧草を食べてもらう工夫
私のオリジナルの方法を紹介する前に、一応他のメジャーな「うさぎさんに牧草食べてもらう工夫」を紹介しておきます。
もしかしたらこの方法でよく食べるようになるうさぎさんもいるかもしれませんから、まだやったことがないという方は試す価値ありです。(すでに大体の事は知ってるから興味がないヨ!という場合は下まですっ飛ばして下さいネ)
牧草の種類を変える
一口に牧草といっても色々と種類があります。
うさぎさんに1番良い牧草とされていてメジャーなのはチモシーですが、チモシーを食べてくれないならオーツヘイやライグラスなどの牧草をあげてみるのも良いと思います。(チモシーと混ぜてみるのも〇)
また、同じチモシーでも1番刈りが好きな子もいれば2番刈りが好きな子もいますし、メーカーが違うだけでもだいぶチモシーの質感や風味が変わってきます。
牧草は1パックの量が多いのであまりホイホイと気軽に買い比べもできないですが、少しずつ色々試していって今あげている牧草と比べてみると良いでしょう。
ペレットやおやつの量を見直す
大好きなペレットやおやつでお腹が満たされている場合、好物ではない牧草はあまり食べてくれません。
ペレットやおやつを与えすぎている場合は量を調整しましょう。
モナがチモシーをあまり食べなかった頃は、ペレットは適量(体重1kgあたり15g)よりだいぶ多い量を朝と夜に分けてあげ、野菜やおやつはご褒美や空腹が続いていそうな時に、そして夜から朝にかけてはチモシーだけで過ごしてもらっていました。
朝になってもチモシーはあんまり減っていなかったのですが、ちょいちょい食べてはいました。
ある時、何らかの理由で一日中チモシーだけで過ごしてもらった時があるのですが、その時のフンが理想的と言われている「幻の黄金タピオカ」になりました。
やはり他に食べるものがないと仕方なく牧草を食べます。が、かわいそうなのでついつい大好きなペレットや野菜をあげてしまいます。。。
袋から出したての牧草を与える
袋を開けたばかりの新しい牧草はとても香り高く、うさぎさんの食欲を刺激します。
チモシーは食べ放題だからといってたくさん置いておくより、少しずつ袋から出して食べさせた方がうさぎさんのチモシーへの嗜好が高まります。
(香りが逃げないようにチモシー袋はきちんと密封しましょう!)
うちではずっとこの方法で何とかチモシーを食べさせていました。
でも袋から出したての牧草もしばらくすると香りが弱くなって食べなくなり、食べ残した分を袋に戻していくと、そのうち袋内の牧草全体の香りが弱くなっていき、結果また食いつきが悪くなるのが難点です。
牧草を細かく切る
牧草をはさみで切ることによって香りがたち、うさぎさんの食いつきが良くなるそうです。
また、うさぎさんによっては短い牧草の方が食べやすいという場合もあるでしょう。
しかし、うさぎさんは牧草を前歯で噛み切って奥歯ですり潰すので、あまり細かくしてしまうと前歯を使わなくなって歯が伸びてしまう可能性もあるので、適度なサイズに留めましょう。

うちの子にはあまり効果はなかったです。
牧草を天日干しする
食べ残した牧草はしばらくすると香りが飛んで空気中の水分を吸って若干くたっとなります。
袋から出したての牧草に再び近づけるために、よく晴れた日にお日様の下で天日干しにするという方法があります。
完全に元通りとはいきませんが、お日様の匂いと水分が飛んでパリッとした嗜好性の高い牧草になります。
牧草を電子レンジでチンする
水分を飛ばす&温める事で香りを強くするために電子レンジで十数秒チンする方法です。天日干しよりお手軽にできるのが良い点です。
実際にチモシーでやってみたところ、香りはとても強くなるのですが、ちょっと独特な香りになり、パリパリにはならず若干蒸されたみたいになります。
うちの子には全く効果がありませんでした。。。
うちのうさぎさんが牧草をモリモリ食べるようになった方法
上記の方法を色々試してもあまりチモシーを食べてくれなかったうちのモナですが、ひょんなことがきっかけで試した方法でチモシーを毎日牧草入れ山盛りいっぱい食べてくれるようになりました!
その方法は「牧草の好物ドレッシング和え」
簡単に言うと、「いつもの牧草にうさぎさんの好きな人参やりんごをすりおろしてドレッシングのように和えてやる」という至ってシンプルな方法です。


意外と思いつきそうで思いつかないでしょ?
コツは、すりおろした人参等を牧草に混ぜる時、汁気が牧草全体に行き渡る様によく混ぜる事です。
私はよく馴染むよう手でギュッと揉み込んで牧草が少ししっとりするくらい馴染ませています。

そうしないと好物の人参の部分ばかり器用に食べて、牧草だけになるとまた見向きもしなくなります(笑)
おすすめの「ドレッシング」
人参
1番のおすすめは人参です。
うさぎさんの定番おやつで、結石の原因となるカルシウム分も少なく果物より糖分が少ないので、多少多めに擦りおろしても比較的安心です。
りんご
甘くて嗜好性の高いりんごは、糖分が気になるのでたくさんはあげられませんが、水分が多いので少量でもしっかりと牧草に味が馴染みます。
ラビットヘアボールリリーフ
うさぎさんの毛玉症対策のサプリとして有名な「ラビットヘアボールリリーフ」ペーストをチモシーに和えるのもおすすめです。
ラビットヘアボールリリーフは甘くて美味しいのでうさぎさんは大好きですし、換毛期のグルーミングでお腹に入ってしまった毛を排除しやすくするので一石二鳥です。
ただ、ラビットヘアボールリリーフは1日あたりあげていい分量が決まっており、あまりたくさんはあげられないので注意です。
ペレットやチモシーをペースト状にしたもの
ちょっと面倒ですが、ペレットを水でふやかしてペースト状にしたものをチモシーに和えるというのもおすすめです。
そもそも私がこの「ドレッシング法」に行き着いたのは、強制給餌用のチモシーペーストをチモシーに和えてみたらモナがめちゃめちゃ食べたのがきっかけです。
モナが風邪をひいた時にフンがあまり出ずにコロコロ小さかったので、獣医さんに世界的に有名なメーカー OXBOW の「クリティカルケア」というチモシー粉末ベースの強制給餌用ペーストを勧められました。

日本だとこの製品めっちゃ高いですね。。。(当方はオーストラリア在住です)
ご飯はまあまあ食べていたんですが、フンの質が悪くて量も少ないので、チモシー粉末で腸内環境正常化を図ろうという訳です。
それをお湯で溶いてペースト状にしてシリンジであげたところ、「ちょっ、おまっ!本当に病気か??」というくらいモナが食いついて夢中でシリンジをペロペロ舐めたので、
「これは...シリンジであげる必要性が全くないな。そもそも牧草を食べさるのが目的ならいっそいつものチモシーに混ぜてしまえばいいんじゃないか?」
と閃いたのです。
結果、食べる食べる!おかげでフンも立派なサイズになり、毎日紙コップ一杯分くらい出るようになりました。
あまりにも毎日大量にタピオカが生産されるので、趣味のガーデニングの肥料や堆肥作りに活用しています。
強制給餌用のペーストは高くつくし、健康な時に食べさせたら太りそうな気がするので、元気になってからはもっぱら人参かリンゴドレッシングでやっています。
強制給餌用のペーストで和えるのは病気後の回復期におすすめです。
「ドレッシング」はかけ過ぎに気をつけよう
「好物のドレッシング法」はぜひ試してもらいたい超おすすめ法ですが、ドレッシングする食べ物は1日に与えて大丈夫な量を考慮するようにしましょう。
でないと、糖分過多などの他の健康問題が起こるかもしれません。
そこをきちんと守った上で、うさぎさんの好物のドレッシングを色々試してみてくださいね。
全てのうさぎさん達がモリモリ牧草を食べて健康でいられますように!


コメント